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Posts categorized "好きなお歌に勝手に感想2009"

November 27, 2009

098:電気のお歌

今日は098:電気のお歌です。


098:電気(振戸りくさん)
少しだけ抵抗をする 鉄よりも銅に電気を流す程度に

ああ、こういうお歌大好きです!とっても好き。少しの抵抗というのはものすごく少しですね。鉄よりも銅はスムーズに電気が流れるのですが、抵抗がかえって減る比喩で、抵抗の少なさをより表していると思いました。


098:電気(遥遥さん)
あさぼらけ電気じかけの原発と石油で作った風車がまわる

風力発電の風車でしょうか。結局その風車も電気と石油を使って作られたわけで、その元をとるのにいったいどれくらいかかるのやら。ありがたがるだけでなく、いろんな方面から物事を見てみたいと思いました。


拙歌
今月の電気料金パンに化け母は一人でみかんを食べる

小さなみかん農家を一人で切り盛りする母は子供たちにはご飯を食べさせ、自分はみかんばかりたべてましたよね…電気料金も滞納しがち。だって子供にパンを食べさせないといけないから。
…という背景がすっとわかるような歌にしたかったんだけどなあ。

November 19, 2009

095:卓のお歌

今日は095:卓のお歌です。
一つはほしいと思っていた国家資格に合格しました。やったー!

095:卓(こすぎさん)
春だから卓上テープカッターに貼るシールまで雨模様に決めっ!

雨模様というのに「えっ」と思いました。これは雪国で育ってないからかなあ。
春だから雨だ、という気持ちが潔く歌われていて大好きなお歌です。


095:卓(櫻井ひなたさん)
卓上のカレンダーだけ知っている手当ての出ない超勤時間

ああどうかご無理なさいませんよう。世の中のほとんどは手当の出ない超過勤務で動いているというのに公務員と一部の企業の人はわかってくれませんよね。


095:卓(都季さん)
続かないラリーの隙間を埋めていく卓球台を転がる笑い

最初あら、暗いお歌かな、と思いましたがどっこい下の句でとってもほわほわしました。いいですねえ。たとえラリーが続かなくっても笑いが隙間を埋めてくれれば!


拙歌
電卓をたたく儀式で一日を終える母の背丸くて苦い

女手一つのみかん農家が食べざかりの二人の子供を養う…本当に大変なことでしょう。
困っていることが分かってどうにかしたいんだけど、子供過ぎてどうにかすることができない、苦い気持ちをたくさん抱えていたはずです。

November 11, 2009

085:クリスマスのお歌

今日は085:クリスマスのお歌です。
ハロウィンが終わったらもうクリスマス商戦ですよね。
サンタを待っている人がいるのでサンタに手紙を書かなければならないのですが
はてさて、どのプレゼントへの興味が持続するのか…サンタクロースも大変ですね。

085:クリスマス(こゆりさん)
六歳のクリスマスイブにだまされてみる幸せを知ってしまった


6歳にしてだまされてみたら幸せだと知ってしまったんですね!
家にいるサンタクロースと一蓮托生?なんかほのぼのとでも幸せでとってもいい感じですね。サンタさんって…!と悲しいんじゃなくって、だまされてみるのが幸せだ、って気付くなんてすごい。


拙歌
姉の着たひまわりドレスをライオンに仕立て直してクリスマス・イブ

服を買うお金はないけど、そのままの服はかわいそう…ちゃんと仕立て直してくれたんですね。ひまわりの周りにライオンの鬣を縫い付けて。
文句ばっかり言ってたけど、それがどんなに幸せなことか、失ってからしかわからないなんて…なんてことは他人が言わなくても本人が一番わかっているはずです。わかっていて、それで、どうしようもない過去よりも今を生きていく。大好きです。

November 02, 2009

080:午後のお歌

今日は080:午後のお歌です。

角川短歌賞にまた端にも棒にもかからず落選したショックを軽く引きずっています。
でもまた気持ちを新たに。
どこかにいい結社ってないかなあ。


080:午後(ジテンふみおさん)
淡々とメゾソプラノの看護師が午後の点滴引っこ抜いてく

ああ、淡々と引き抜かれて行くんですね。自分にとっては点滴ってずっと拘束されてて大事なんですが看護士さんにとっては日常ですものね。
メゾソプラノの看護士さん、という表現にやられました。

拙歌
みかんの木が少ししおれているようだ午後三時には水をやるから

大好きなみかんの木も潮風にあたりっぱなしじゃ萎れてもきますよね。気付いた時ではなく後からやっちゃうということでこれは本人の歌です。

October 23, 2009

076:住のお歌

合格した…と思います。たぶん。この間の日曜日の試験。
やったー!


今日は076:住のお歌です。
素敵なお歌が多くてたくさん感想が書きたくなりました。


076:住(松木秀さん)
だいじょうぶ三井住友銀行はあなたをきっと助けはしない

そうそうそうそう!絶対に助けてはくれませんからね。何の遠慮をすることもないわけです。三井住友銀行という固有名詞がリアリティを増し、すごいお歌だと思いました。


076:住 (穴井苑子さん)
エンディングテーマも聞いてしまったし次の住処を探さないとね

ちょっぴりさびしい、かなしいけど、エンディングテーマで何とか吹っ切れたのでしょうか。次の住処を探しに行く気力も強がりにせよ出てきたし。


076:住(秋月あまねさん)
どの本と結婚しようか図書館の永住権を手に入れるため

図書館の永住権が欲しいんですね!何たる偽装結婚。どうせ結婚するならずーーーーーーーーっと図書館にいてくれるような本がいいですよね。さて、どんな本なのでしょう。(たぶんうちの同居人のお父様の本はずーーーーーーーっと図書館にあると思います)
本好きな人にありがちな願望を結婚という新鮮な切り口でとらえたお歌ですね。


076:住(春待さん)
キーワード「愛知」「向日葵」「花畑」君の住んでる町の手掛かり

好きな人の住んでる町の手がかりが少しずつ増えていくのでしょうか。
想像するだけでわくわくしてきますよね。


076:住(あみーさん)
俺こそが元カレなのに歴史上原住民の立場は弱い

脱帽です!そうなんです。元カレの立場は非常に弱いですよね。それを歴史上の原住民と対比させてしまう歌の力!もうほんと好きです。


拙歌
衣食住足りない村で正義説く立派な身なりの海軍大佐

衣食住が足りない中で 正義を説かれても従う気にはなれません(よっぽど高潔な人でない限りね)しかもそれを言ってるやつが立派な身なりなもんですから。
とにかくこの海軍大佐はひどいやつでしたが、こんなひどい奴でも賞金首の手配をするという偉業をやってのけた、その伏線の壮大さにびっくりしました。

October 12, 2009

071:痩のお歌

お久しぶりです。

近所の幼稚園で、運動会を見る機会がありました。
身内が一切出ているわけではない年長さんの鼓笛隊演奏を聴いて涙が出てきました。
がんばることって人にこんなに感動を与えるんだね。
近所のおばあちゃんが「こんなに立派になって…」と涙を流していた理由が少しだけ理解できるような気がしました。

先生が、「最初はみんな全然できなかったけどこんなにできるようになって嬉しい」と泣いていました。
ああ、先生っていいなあ。私はできなかったころを見てないからそこから子供たちがどんなに努力してがんばったか推し量ることしかできないけど、先生はリアルタイムでそれを見られたんだよなあ。

「一辺が二倍になったらなんで面積は四倍になるの?」なんて言ってた子が立派に志望校に合格した時、涙が出るほどうれしかったことを思い出します。

がんばりすぎている人にこれ以上がんばることを強要するのは絶対いやですが、がんばることができるのならば、がんばることってすごくいいなあと思いました。でも無理はだめよ。


今日は071:痩のお歌です。


071:痩(うたまろさん)
進化する科学が産み続ける退化 痩弱なヒトと戻らぬ自然

そうですまさにその通り。科学は進化しますがそれは「こんなの面倒だから機械がやってくれないかなあ」の発想が大きい。と都築卓司さんの本にあり、大変ごもっともだと思いました。
すぐそこへ行くにも自動車に乗る同居人は大変風邪をひきやすく、年がら年中体調が悪いと言っています。
上の句が秀逸でもう脱帽しました。


071:痩(斗南まことさん)
痩せていく腕をさすればわたくしを忘れた祖母はそれでも笑んだ

腕をさすることで喜んでくれたんですね。たとえそれがわたくしを忘れてしまった祖母でも。
でも、笑ってくれても、なんだかとても寂しい。今は腕をさすることしかできないけど、でも…という葛藤が感じられました。


拙歌
咳一つしているだけで痩身のコックは黙ってスープを煮込む

少しの体調の変化も目ざとく見つける、ナイスなコックがいてくれると嬉しいのですが。


September 30, 2009

062:坂のお歌

今日は062:坂のお歌です。

友人たちが出産ラッシュです。
今朝も一人パパになったと喜んでました。
新しい命が産まれるって本当に幸せなことですね。


062:坂(梅田啓子さん)
二の腕のみづみづとして若き母 坂の上から子を呼びてをり

若いお母さんの二の腕ってたとえようもないハリがある気がします。
坂の上から子供を呼んでるんですね。寄り道三昧、いうこときく気ナッシングの子供の様子がかわいらしく思い浮かびます。


拙歌
きみの手をにぎって走る緑陰がまだらの坂道こんなにゆるやか

きみと手を握ってたらどんな苦労も苦労じゃないよ、と詠み込みたいのですがなかなか…

September 27, 2009

059:済のお歌

今日は059:済のお歌です。

庭の草取りをしていると、この時期最後の蚊たちがものすごい勢いで群がってきました。
がんばってるなーなんて思うのですが頑張ってもらっても困ります。

059:済(羽うさぎさん)
あいさつは済んだ荷物は片づいた他人のふりの部屋はしずかだ

引越しの荷物が全部出た後の部屋って自分の部屋なのに他人行儀ですよね。
つい最近までここで生活していた自分の空間が、自分のものでなくなることがえらい他人行儀に感じる…
という感慨が、結句に集約されている気がして、すごいお歌だ、と頭が下がりました。

059:済(音波さん)
このぐらい織り込み済みの雨雲だ 蹴散らしながらまっすぐにゆけ!

このお歌大好きです!まっすぐにゆくんです。まっすぐに行ってくれ!
織り込み済みの雨なんかにひるんでてどうする。蹴散らして前へ前へと進んでいくんだ!
済みでこんなにものすごい前向きのお歌を詠めるなんて脱帽です。


059:済(すいこさん)
パウダーシュガーのタンカー突破する赤道直下の経済水域

経済水域を突破という切り口がすごいなと思いました。パウダーシュガーが満載のタンカーということは積み荷がまっ白白の雪みたいなものですよね。それで赤道直下を航行していく、という色の対称がとても美しいと思います。

拙歌
「トラウマ」と私の経験決めないで解決済みの身の上話

他人が聞いたらかわいそうな身の上でも自分で解決できたんだからそれはトラウマになんてなってないわよ…
と力強く言える魅力が彼女にはあると思います。
すごい好きだ。

September 22, 2009

051:言い訳のお歌

世間一般はシルバーウイークですが、そんなのはどこの話でしょう、という感じです。こんにちは。

同居人が庭にブランコを作りました。とってもとっても楽しいです!
問題はロープブランコなので、私の体重で伸びるのびる…とほほほほ。

今日は051:言い訳のお歌です。
マイナスイメージの強いお歌が多い中で、プラスのイメージを持つお歌がきらりと光って惹かれました。


051:言い訳(みつきさん)
言い訳もフォローもしない君といる 正直過ぎて割と傷つく

潔くってさっぱりしてるんだけど、正直すぎる人なんですよね。仕事するにはベストでしょうが、一緒にいるとなると傷つくことって結構ありますよね。言い訳って潤滑油だなあ、と時々思います。嘘も方便みたいな。


051:言い訳(ことりさん)
しんみりと小犬の言い訳を聞いた箱の中に神様が居たんだって

「だってさ、あのさ、えとさ、子犬がさ、段ボールに入っててさ、見てたらさ、あのさ、神様が入っていたの!」
腕組みをして仁王立ちのお母さんに必死に立ち向かう小さな子。たどたどしい言い訳。
きっと神様は段ボールじゃなくってきみの心の中に入っていたんだよ。


051:言い訳(野州さん)
開店の祝ひのタオル渡されて言ひ訳の多い料理店を出る

あるあるあるある!開店直後のレストラン!「なにぶん不慣れなものでして…」そんなん言われんでもわかってるって!この言い訳は聞きたくないものですね。言い訳せずに誤ってもらえれば、通おうかなあなんて思えるのにね。


051:言い訳(ちょろ玉さん)
言い訳はしなくていいよ 好きだからあたしの鉛筆とったんでしょう

こうやってさらりと流せる心意気。いいもんです。鉛筆とったほうも面喰らいそうですね。本当に好きならきっともっと好きになったでしょうし、ただのいたずらならもう手出しできなくなるでしょう。すばらしい!


拙歌
「心配だ」と素直に言えばいいものをしどろもどろと言い訳をする

「心配」なんて死んでも口に出せん!けど心配でたまらない…どうしたらあのアホが無事に帰ってこられるか、どういえばそれが伝わるだろうか…大事でたまらないのに、大事だなんて口が裂けても言えないひねくれ者は、しどろもどろと言い訳しててください。


September 18, 2009

022:職のお歌

今日は「職」のお歌です。

家の中に枯れ葉、落ち葉、ネコじゃらし、萩、どんぐり等々があふれかえる季節になりました。
同居人は「秋が家の中に入りこんどる」というてました。詩人め。

玄関にどんぐり3つ並べられ秋が我が家に侵入している


022:職(わたつみいさなさん)
職業は寂し狩りだと言うのです両手いっぱい花束もって

寂しさを狩りとってくれるんですね!代わりに花束くれるんですね!!
そんな職業の人、言葉巧みなホストだとしても会ってみたいものです。
でも人の寂しさを狩ってばかりいると自分が寂しがりになっちゃいそうですね。


022:職(笹本奈緒さん)
脳内で私を決めるわたしたち今すぐみんな総辞職して 

ああ、本当に総辞職してほしいものです。私という入れ物の中にいろいろなわたしが入っていて、それぞれがわたしだわたしだと主張しあうものですから、私のコントロールがどんどん利かなくなっていったりするんですよね。
うだうだ下らん主張するならまず辞職して頭を冷やして出なおして来い!と思います。


拙歌
聖職者にはわからない行き先を自分で全部決める自由は

海賊は自由で、行き先も今日何するかもぜーーんぶ自分で決められる。
それがうれしくてたまらない男についていきたいなあ。

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